ジャパングランプリバレエ歴代受賞者の系譜を辿ると、ローザンヌ国際バレエコンクールやユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)で上位入賞を果たし、現在ロイヤル・バレエ団、イングリッシュ・ナショナル・バレエ、新国立劇場バレエ団などでプリンシパルやソリストとして活躍するダンサーが数多く名を連ねています。過去の特番インタビューや指導者の証言によると、「ジャパングランプリでのスカラシップ獲得が、海外生活とプロキャリアを切り拓く最初の確実な足がかりになった」と語るプロダンサーは少なくありません。
一方で、舞台裏では過酷な現実と熾烈なプレッシャーが交錯しています。ある有名バレエ教室の主宰者は次のように現場の空気感を明かします。
「ジャパングランプリは、ただヴァリエーションを上手に踊るだけの子は落とされます。バーレッスンでの立ち姿、指先の脱力、舞台袖での立ち振る舞いまで見られている。親御さんの中には結果に一喜一憂して過剰なプレッシャーをお子さんにかけてしまうケースもありますが、本当に伸びる子は『舞台を楽しめる精神的タフさ』を持っています」
SNSや保護者のコミュニティでも、ジャパングランプリバレエ結果に対する反響は毎年大きく、「入賞は逃したが海外サマーの権利をもらえて人生が変わった」「客観的な講評のおかげで自分の基礎の弱点に向き合えた」といった実体験に基づく前向きな声が多数を占めています。