2人の運命が交差したのは、1982年公開の映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(シリーズ第30作)での共演でした。劇中で恋人未満の微妙な関係を演じた2人は、撮影を通じて急速に惹かれ合っていきます。さらに翌1983年の映画『カポネ大いに泣く』でも再共演を果たし、互いへの想いは決定的なものとなりました。
しかし当時、沢田研二さんは「ザ・ピーナッツ」の伊藤エミさんと婚姻関係にありました。トップアイドル出身の沢田さんと、新進気鋭の実力派女優として頭角を現していた田中さんの交際は、週刊誌の格好の標的となり、大スキャンダルへと発展します。
世間からの激しいバッシングに晒されながらも、2人の決意が揺らぐことはありませんでした。密会報道が過熱する中でも沈黙を守り続け、互いへの愛を貫き通した姿勢は、当時の芸能界に強烈なインパクトを残しました。