今日でこそ誰もが気軽に予約できるパブリックリゾートとして親しまれていますが、当クラブが歩んできた道のりは決して平坦ではありませんでした。バブル末期の熱狂の中で構想され、1990年代半ばに超高級メンバーシップコースとして産声を上げたという経営経緯を持ちます。
巨額の建設費を投じて創り上げられた本物の英国調建築と芸術的なランドスケープは、当時のバブルマネーの贅を尽くした結晶です。しかし、バブル崩壊後のゴルフ場経営再編の荒波に呑まれ、一時は経営母体の交代や運営方針の大転換を余儀なくされました。その危機を乗り越える契機となったのが、「敷居は低く、クオリティは高く」という新たなリゾートコンセプトへの舵切りでした。
会員制の閉鎖的な体質を脱却し、門戸を広く開く一方で、倶楽部が守り続けてきたのが「ドレスコードをはじめとする大人の品格」です。現在も来場時のジャケット着用(夏季を除く)が推奨され、ジーンズ、サンダル、襟なしシャツでの入場は厳格に制限されています。この経営陣の美学と秩序の維持が、格安コースにありがちな荒れた雰囲気を排し、現在も落ち着いた格式を保ち続ける防壁となっています。