ペットボトル用のアイススティックには、単に「入れやすい」だけでなく、「保冷持続時間が長い」という熱力学的な強みがあります。
氷が溶ける速度は、外気や液体と接触する「比表面積(表面積÷体積)」に比例します。同じ総重量の氷であっても、小さな角氷を何個も投入すると表面積が広がり、急激に熱交換が行われて急速に溶けてしまいます。一方で、太さのある一本のスティック氷は外気に触れる面積が最小限に抑えられるため、長時間の冷却を保ちながら飲料が水っぽくなるのを防ぐことができます。
ただし、スティック氷を途中で折らずに取り出すにはいくつかのコツが必要です。
- 水を入れすぎない(8〜9分目目安):水は凍結時に体積が約9%膨張するため、満水にするとフタや枠を圧迫して取り出しにくくなります。
- 底面に水道水を3秒当てる:冷凍庫から取り出してすぐにトレーをねじると氷が真ん中で割れてしまいます。裏面に軽く流水をかけるだけで、外周がわずかに緩み、滑り落ちるように取り出せます。
- 一度沸騰させた冷まし水を使う:水道水のカルキや気泡を抜いた水で作ることで、気泡の少ない高密度で透明度の高い「硬い氷」に仕上がります。