君津市を全国的な知名度に押し上げた観光スポットといえば、清水渓流広場内にある「濃溝の滝(亀岩の洞窟)」です。SNSでハート型の光が水面に反射する幻想的な光景が拡散され、インバウンドを含めた観光客が殺到したことは記憶に新しいところです。千葉県君津市の観光において濃溝の滝の現在はどうなっているのか、現場の状況を注視する必要があります。
一時期のオーバーツーリズムを経て、現在は周辺遊歩道の安全対策や斜面崩落防止工事、環境保全対策が段階的に完了し、落ち着いて自然散策を楽しめる環境が再整備されています。洞窟の崩落リスク管理のため一部立ち入り制限区域が設けられているものの、朝陽が差し込む早朝の時間帯には、今なお神秘的な情景を求めて多くの写真愛好家が訪れています。単なる一過性のブームから、渓谷の自然と生態系を守りながら共生するエコツーリズムの拠点へと移行しつつあります。
内陸部の歴史・文化の中心地である「久留里(くるり)」エリアも見逃せません。君津市久留里城は「雨城(うじょう)」の別名を持ち、戦国大名里見氏の拠点として幾多の攻防に耐えた山城です。天守閣跡からの雄大な眺望とともに、城下町には江戸時代から受け継がれる自噴井戸(上総掘り)が点在しています。環境省の「平成の名水百選」にも選ばれた久留里の生きた水文化は、千葉県君津市久留里城の名水巡りとして愛好家の間で定着しており、酒蔵での銘酒造りや自家焙煎珈琲店など、質の高い地域資源を活用した個人店が点在する独自の魅力を放っています。