カウンセリング現場で最も特徴的なのが、「声に出してつぶやく」というワークだ。「私はダメな人間です」「本当は全然頑張りたくありません」。参加者は、普段なら絶対に隠しておきたい本音をあえて口にする。その瞬間、会場の空気がふっと緩む。
「最初は口にするだけで心臓がバクバクしました」と、IT企業で管理職を務める40代の男性は明かす。「でも、ダメな自分を認めた途端、不思議と肩の荷が下りたんです。完璧でい続けなければ捨てられるという恐怖から、ようやく解放された気がしました」。理屈による理解ではなく、声に出した瞬間の体感を通じて思考のブロックを外していく。このシンプルかつ強力な体験が、多くの人の心を揺さぶり続けている。