八幡屋の代名詞とも言えるのが、地元・阿武隈山系の銘石を惜しみなく配した巨石露天風呂です。庭園露天風呂「みちのく三段滝」をはじめ、巨大な天然岩をくり抜いて造られた「巨石くりぬき風呂」など、自然の造形美と匠の技が融合した湯殿は、他館では決して味わえない圧倒的な迫力を誇ります。
母畑温泉の歴史は平安時代、八幡太郎義家(源義家)が奥州征伐の際に名馬の傷を癒やしたという開湯伝説に遡ります。古くから「母畑の三日湯」と称され、数日浸かれば傷や疲労が快復すると伝えられる名湯です。八幡屋の源泉は、微量のラドンを含むアルカリ性単純温泉であり、肌触りが非常に滑らかで湯上がり後も長時間の保温効果が持続します。
なお、旅程の都合で宿泊が難しい層向けに日帰り温泉の利用可否も注目されますが、八幡屋では宿泊客のプライバシーと寛ぎの質を担保するため、日帰り入浴は「昼食付きの日帰りプラン(事前予約制)」を中心とした運用を行っています。混雑緩和と衛生管理を徹底する方針が、結果として温泉空間全体の高いクオリティを保持しています。