ななやを語る上で避けて通れないのが、抹茶の濃さを7段階で表現したジェラートの存在です。なかでも頂点に君臨する「プレミアムNo.7」は、一般的にジェラートとして固形化できる限界値を超えた抹茶配合量を誇ります。通常の抹茶アイスが1〜2%程度の茶葉含有率であるのに対し、No.7は規格外の比率で高級抹茶を投入しています。
一歩間違えれば粉っぽく、喉を焼くようなエグ味や渋味に支配されてしまう危険性を孕みながら、なぜNo.7は舌の上で滑らかに溶け合い、芳醇な余韻を残すのでしょうか。その秘密は、母体である丸七製茶が培ってきた原料選定の眼力と独自の微粉砕技術にあります。農林水産大臣賞を受賞した茶園をはじめとする高品質な静岡県産の一番摘み茶葉のみを厳選し、石臼で極限まで細かく挽き上げることで、植物性油脂や乳脂肪分と完璧に乳化させる技術を確立しました。
人間が「苦味」を感じる味覚センサーは本来、毒物を警戒するための防御本能です。しかし、上質なアミノ酸(テアニン)が豊富に含まれた高級抹茶は、強烈なアタックの直後に深みのある甘味と旨味へ反転します。この「苦味から圧倒的な旨味への急展開」という心理的・生理的カタルシスこそが、リピーターを中毒的に惹きつける最大の仕掛けです。