「海の宝石」という表現は、単なる美称にとどまらず、対象が持つ圧倒的な希少性とビジュアルの美しさを端的に象徴しています。語源や使われ方の背景を紐解くと、主に以下の4つの領域で確立されたブランドやカルチャーとして認知されています。
第一に魚介グルメの文脈です。水揚げ直後に淡い桜色からクリスタルのように透き通る姿から「富山湾の宝石」と呼ばれる白えびや、朱色の粒が宝石のように輝くいくらが代表格です。第二に高級レザークラフトの世界で、エイ革(スティングレイ/ガルーシャ)のビーズ状の突起を研磨した際の光沢が宝石質であることから名付けられました。第三にマリンアクティビティにおいて、手のひらサイズで鮮やかな原色をまとうウミウシを愛好家がそう呼びます。そして第四に、波と砂に削られて丸みを帯びたガラス片シーグラスが、浜辺の宝石として親しまれています。