長年、日本の学校教育において「例えば=for example」と一律に教え込まれてきた経緯がある。確かに「for example」は汎用性が高く、文頭・文末・文中のどこに置いても破綻しない万能選手だ。しかし、ネイティブスピーカーの日常会話や会話のテンポにおいては、その場の空気感や距離感に応じた明確なグラデーションが存在する。
ビジネス英語の会議で単に1つの具体例をさらりと添えるのか、あるいは議論の骨組みとなる重厚なケーススタディを提示したいのか。選ぶ表現一つで、相手に伝わる本気度や論理の鋭さが変わる。「for example」一辺倒からの脱却こそが、脱・初心者を目指す上で避けて通れないテーマだ。