社会心理学の観点から見ると、「どんきさろく」のバズは、人間が未知の単語や曖昧な状況に直面した際に抱く「不確実性の低減欲求」を突いた好例と言えます。人は意味の分からない文字列を見ると、「自分だけが重要な情報を知らないのではないか」という焦燥感(FOMO:取り残される恐怖)を覚え、無意識にリンクをクリックしてしまいます。
かつて昭和や平成の時代にも「チェーンメール」や「学校の怪談」が存在しましたが、令和のデジタル社会ではアルゴリズムがその不安を増幅させ、瞬時に数万人のタイムラインへと送り届けます。このようなネット上の不確定情報に対し、私たちはどのような距離感を取るべきなのでしょうか。
深追いをおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ネット上のバズワードとの付き合い方について、以下のチェックリストを参考に自身のスタンスを見直してみてください。
【深追いを避けて静観すべき人】
・ホラー表現や未解決事件の噂に対して精神的なストレスを感じやすい人
・検索したリンク先で怪しいポップアップや警告が出た際に、焦って操作してしまう人
・根拠の不確かな情報を「本当らしい」と家族や友人にすぐ拡散してしまう人
【客観的に観察できる人】
・「ネットミームの一種に過ぎない」と割り切り、エンタメや社会現象として冷静に分析できる人
・一次情報(一次報道、企業公式プレスリリース)の有無を即座に確認するリテラシーがある人
・悪質な広告やフィッシングサイトを見分け、個人情報を入力せずにブラウザを閉じられる人
情報との間に健全な「心理的バウンダリー(境界線)」を引き、実体のないバズに感情や時間を浪費しない姿勢こそが、デジタル社会を生き抜くための最良の自衛策です。