本作が単なる魔法少女・怪盗モノの枠に収まらない理由は、張り巡らされた伏線回収と綿密な裏設定にあります。
物語の根底にあるのは「本物の神とは何か」という問いです。作中における神は全知全能の絶対者ではなく、人間の信仰心や愛のエネルギーによって存在を保つ儚い光として描かれます。まろんがジャンヌ・ダルクの生まれ変わりであった理由も、かつて裏切られ火刑に処されながらも神を信じ抜いた強い魂を持っていたからに他なりません。
さらに、まろんを付け狙っていた悪魔騎士ノインの正体は、かつて中世フランスでジャンヌ・ダルクを愛し守りきれなかった騎士紫界堂聖(しかいどう ひじり)の魂でした。時空を超えた愛憎と贖罪が現代の東京・桃栗学園で交差する構造は、緻密なプロットの極みといえます。