ファンが熱望するのは、作中でヒロインの三葉が髪を結んでいた、あの象徴的な赤い紐だ。発色の良い朱赤をベースに、オレンジや黄土色、薄緑の糸を絶妙な比率で配置するのが再現度を高める最大の鍵となる。糸の質感によって作品全体の印象が大きく変わるため、光沢感のあるポリエステル糸を選ぶと雰囲気が一気に出る。
基本となるのは「八つ組み」と呼ばれる技法だ。糸を順番に対角線上に交差させていくシンプルな工程だが、配置をあらかじめ正しくセットしておくことで、劇中のような繊細な幾何学模様が自然と現れる。作業中、糸を引くテンションを均一に保つことが、模様を綺麗に見せる秘訣だ。