十代半ばで出会った二人の物語は、映画の脚本以上にドラマチックだった。何者でもなかった下積み時代から互いを支え合い、トップ女優と個性派俳優へと駆け上がっていく過程は、当時の若者にとって純愛の象徴そのもの。だが、人気が高まるにつれて二人の「格差」や環境の変化がメディアによって過剰に煽られ始めた。プライベートな生活は絶えずパパラッチの視線にさらされ、静かに愛を育む余白すら奪われていったのだ。
売れっ子ゆえの過密スケジュール。作品に注ぎ込む熱量の凄まじさ。演技に対して愚直なまでにストイックだった二人が、個の領域を守ろうと格闘すればするほど、周囲の過剰な期待との摩擦は深まっていった。純粋すぎた愛は、芸能界という巨大な消費システムの中で、じわじわと摩耗していったのかもしれない。