食卓に出してから、あるいは一口かじった段階で中心の生焼けに気づいた場合、決して油鍋に戻してはならない。すでに揚がっている唐揚げを再び油に放り込むと、衣が油を過剰に吸って油酔いの原因になるばかりか、外側が真っ黒に炭化してしまう。いま目の前にある生焼け唐揚げをジューシーかつサクサクに蘇らせるには、家電を駆使した科学的アプローチが正解となる。
最も迅速な救済策が、手羽元唐揚げ生焼け電子レンジ救済術である。マイクロ波は水分を振動させて内部から直接発熱させるため、肉の芯まで一気に熱を届けることができる。手順は以下の通りだ。
1. 耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上に手羽元を重ならないように並べる。
2. 「ラップは絶対にかけない」ことが鉄則。ラップをかけると蒸気が閉じ込められ、衣がふやけてベチャベチャになる。
3. 600Wで手羽元1本につき約20〜30秒を目安に、様子を見ながら短時間ずつ加熱する(3本なら約1分〜1分20秒)。
4. 骨の隙間からプツプツと透明な肉汁が染み出し、触って芯まで熱くなっていれば救出完了である。
電子レンジ加熱によって衣の水分が飛んでややしんなりしてしまった場合、あるいは最初から完璧な揚げたて食感を取り戻したい場合は、手羽元唐揚げ揚げ直しトースター法を併用すると良い。アルミホイルを軽くクシャクシャにしてから広げ(油を落としやすくするため)、手羽元を並べて全体をホイルでふんわりと包む。1000W前後のトースターで5〜7分じっくり蒸し焼きにして芯まで加熱した後、上部のホイルを開いてさらに1〜2分加熱すれば、余分な油が落ちて衣のクリスピー感が劇的に復活する。