大野智がファンダムのコアを牽引する一方で、グループの認知度を国民的規模へと拡張した立役者が他の4人であることは疑いようのない事実です。それぞれの活動がどのような層を取り込んできたのかを分析します。
まず二宮和也は、映画『硫黄島からの手紙』や『母と暮せば』などで証明された圧倒的な演技力で、カルチャー層や映画ファンからのリスペクトを獲得しました。独立後も自らの個人オフィスを立ち上げつつ、公式YouTubeチャンネル「よにのちゃんねる」を軌道に乗せるなど、ネット世代の若年層をグループのファン層へ繋ぎ止め続ける役割を果たしています。
櫻井翔は、慶應義塾大学卒業というバックグラウンドを武器に、ジャニーズ(現STARTO)所属タレントとして初めて「報道キャスター」の領域を開拓しました。知性と安定感のあるMC力は親世代・祖父母世代に絶大な安心感を与え、「嵐は礼儀正しく誠実なグループ」というパブリックイメージを決定づけました。
相葉雅紀がもたらした価値は「親しみやすさの極致」です。動物番組で見せた飾らない奮闘や、汗を流しながらロケに挑む純粋な姿は、老若男女を問わない好感度へと直結しました。グループの空気を常に明るく保つバランサーとしての存在感は、嵐というチームの敷居を大きく下げました。
そして松本潤は、花より男子の「道明寺司」役で社会現象を巻き起こし、グループがブレイクを果たす最大の起爆剤となりました。さらに、コンサートの演出を一手に引き受け、客席の頭上を動く「ムービングステージ」を発明するなど、ファン体験の質を劇的に引き上げた功績は計り知れません。