浅田美代子さんの人生と女優人生を語る上で欠かせない存在が、昭和・平成を代表する名女優、故・樹木希林さんです。『時間ですよ』で共演して以来、樹木さんは右も左も分からなかった浅田さんを妹のように、そして実の娘のように温かく見守り続けました。
吉田拓郎さんとの離婚後、芸能界へ復帰する際にも樹木さんは親身になって相談に乗り、公私にわたって浅田さんを支え続けました。晩年には毎日のように顔を合わせ、旅行を共にし、病気療養中も浅田さんが献身的に寄り添うなど、2人の関係は芸能界の枠を超えた「魂の家族」と呼べるものでした。
2019年に公開された映画『エリカ38』は、樹木希林さんが「浅田美代子に代表作を残したい」と自ら企画し、浅田さんに主演を託した渾身の作品です。希林さんから受け継いだ「飾らず、ありのままを生きる」という哲学は、現在の浅田さんの表現力や人間的魅力の根幹となっています。