SNSやネット上で「横須賀線は遅延が多い」と話題に上ることが少なくありません。国土交通省の東京圏鉄道路線別遅延データ等を見ても、横須賀・総武快速線は上位にランクインすることが目立ちます。これには明確な構造的要因が存在します。
最大の理由は、「超長大な相互直通ネットワーク」にあります。横須賀線は千葉・茨城方面を結ぶ総武快速線、成田線、内房線、外房線、鹿島線と直通運転を実施しており、さらに武蔵小杉〜戸塚間では湘南新宿ライン、相鉄線直通列車など複数の系統と線路を共有・近接走行しています。
どこか1箇所でも踏切安全確認、急病人救護、強風による徐行が発生すると、そのダイヤの乱れが瞬時に広域ネットワーク全体へと波及し、連鎖的な遅延を引き起こす仕組みになっています。
現在の混雑状況としては、最混雑区間である武蔵小杉→西大井・品川間の朝ラッシュ時ピークにおいて混雑率が約130%〜140%台で推移しています。新型車両E235系1000番台の導入により車内空間の最適化やデジタルサイネージによる情報提供が進んだものの、依然として朝夕の通勤時間帯は高い乗車率を保っています。
移動の快適性を高める手段として、普通列車グリーン車の活用が定着しています。2024年の料金改定以降、Suicaグリーン料金(事前料金)を利用することで、モバイルSuica等からスムーズに乗車可能です。移動時間を作業や休息に充てたいビジネス層にとって、費用対効果の高い選択肢として機能しています。