英語学習者の多くが「カタカナ読み=悪」という固定観念にとらわれ、完璧な発音記号通りの調音を目指すあまり、かえって会話で声が出なくなる「発音完璧主義のトラップ」に陥りがちです。
カタカナ表記は、日本語の音韻体系(子音+母音のセット構造)に落とし込んだ便利な近似値に過ぎません。有声音の/ð/も無声音の/θ/も、日本語には存在しない音である以上、「ズ」と書いても「ス」と書いても本質的にはズレを含んでいます。
【プロの結論】カタカナ英語との付き合い方と学習判断基準
カタカナを完全に排除するのではなく、「発音の足がかり(補助輪)」として割り切って使い、最終的に舌の運動感覚へ移行させる姿勢が最も効率的です。自身の目的に応じて以下のように向き合い方を切り替えることをおすすめします。
【カタカナ「ウィズ」で十分な人】
・国内での日常会話、ビジネスにおける外来語・固有名詞としての利用。
・TOEIC Listening & Reading試験(マークシート式)など、自身が発話する必要のない試験対策。
・英語初学者で、まずは単語の意味や英文構造の理解を最優先したい段階の人。
【THの調音・リンキング習得が必須な人】
・TOEFL、IELTS、英検の二次面接など、スピーキング採点官と対面する試験を受験する人。
・海外のビジネスパートナーと日常的にオンライン会議や商談を行うビジネスパーソン。
・洋楽の歌唱や英語スピーチにおいて、滑らかなリズムと音の繋がりを再現したい表現者。