門倉健氏の失踪において、誰よりも過酷な現実に直面し、同時に彼を救い出したのは妻の民江さんでした。夫が忽然と姿を消した際、民江さんはメディアの前に立ち、なりふり構わず情報提供を呼びかけました。その姿に対して一部から心ない誹謗中傷が寄せられた際も、毅然とした態度で家族を守り抜いたのです。
テレビ特番のインタビューや手記において、民江さんは「夫が生きていることだけを願っていた。何があっても見捨てない」と涙ながらに語っていました。門倉氏が無事に保護された後も、責めることなく真っ先に心療内科の手配を行い、社会復帰の道筋を整えたのは民江さんの深い愛情と強い信念でした。
家庭内では、成人した子どもたちや大好きな犬たちに囲まれ、失われた時間を取り戻すように穏やかな対話を重ねています。家族が門倉氏を「元有名アスリート」としてではなく、「かけがえのない父親・夫」として無条件に受け入れたことこそが、うつ病という深いトンネルを抜ける最大の特効薬となりました。