福岡市街から東へ電車に揺られること約20分、豊かな緑に囲まれた篠栗町に位置する南蔵院。そこで鎮座する姿を見せるのが、世界最大級の青銅製涅槃仏として名高い釈迦涅槃像です。 そのスケールは、全長41メートル、高さ11メートル、総重量およそ300トン。かの有名な奈良の大仏(高さ約15メートル)がすっぽりと手のひらに収まり、ニューヨークの「自由の女神」に匹敵するほどの偉容を誇ります。1995年(平成7年)に完成したこの巨像を前にすると、多くの参拝者がそのあまりの壮大さに言葉を失います。 しかし、なぜこの篠栗の地に、これほど桁外れの涅槃像が建立されたのでしょうか。その発端は、南蔵院が長年にわたり続けてきたアジアの子どもたちへの人道支援にありました。 南蔵院では、東南アジアの恵まれない子どもたちへ医薬品やミルク、文房具を送り届ける活動を長年継続してきました。この国際的な福祉活動への感謝と返礼として、ミャンマー(旧ビルマ)およびネパールの仏教界から、お釈迦様の遺骨である極めて尊い「仏舎利(ぶっしゃり)」が南蔵院へ寄贈されたのです。 仏教界において最高峰の聖遺物である仏舎利を、一過性の宝物置場ではなく、恒久的に国家と世界の平和を祈念する場に安置したい――。その崇高な祈りの結晶として、釈尊が入滅(臨終)した際の姿を模した巨大な涅槃像の建立計画が立ち上がりました。篠栗四国霊場総本寺としての歴史の重みと、海を越えた慈悲の交歓が交差した場所に、この涅槃像は横たわっているのです。
南蔵院の涅槃像はなぜ福岡に?宝くじ当選の真相と見どころ徹底解剖
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