医療系相談掲示板やSNS、そして皮膚科の診療現場では、自己流の処置によって事態を悪化させた患者の切実な声が数多く記録されています。その典型例を検証すると、共通する行動パターンが浮かび上がってきます。
「歩くと違和感があったので魚の目だと思い、風呂上がりに爪切りとカッターナイフで表面を削り取った。数日はスッキリしたが、1ヶ月後に削った場所の周囲から小さなブツブツが5個も一気に湧き出てきて歩けなくなった」(30代男性・会社員)
「ドラッグストアで魚の目用のサリチル酸テープを購入して数週間貼り続けた。白くふやけた皮膚を無理やり剥がしたら出血が止まらなくなり、傷口からウイルスが広がったようで、指の腹や反対の足の裏にまで同じものが転移した」(40代女性・主婦)
日本皮膚科学会の専門医らも口を揃えて指摘するように、ウイルス性イボに対して刃物を当てたり、無計画に角質をふやけさせたりする処置は、「感染性ウイルス粒子を足裏全体に自ら塗り拡げる行為」にほかなりません。出血を伴う処置を行えば、真皮の毛細血管を通じて病変が瞬く間に周囲組織へ播種されます。
さらに見逃せないのが家庭内感染のリスクです。足裏イボがうつる原因と予防対策を検証すると、HPVは極めて強固なエンベロープ(外膜)を持たないウイルスであり、アルコール消毒が効きにくく、湿った環境で長期間生存します。感染者が素足で歩いたフローリング、共用のバスマット、スリッパ、あるいはジムの更衣室やサウナの足拭きマットを介して、同居する家族や子供の足裏の微小な擦り傷から次々と感染が拡大していく実態が確認されています。