この特約の真骨頂は、チームと選手双方に用意された絶妙なインセンティブ設計にある。プレシーズン中にチームが「この選手は手放せない」と判断した場合、最大で3枠存在する「ツーウェイ契約(NBAとGリーグ双方に出場可能な契約)」へと契約の種類を変換できるのだ。
仮にNBAのロスターに残れず解雇されたとしても、物語は終わらない。解雇後にそのチームの下部組織であるGリーグチームと契約し、最低60日間在籍すれば、数万ドル規模(2026年現在で最大約8万ドル前後)の特別ボーナスが選手に支給される。アメリカでの生活費やトレーニング費用を確保しつつ、傘下チームで牙を研ぎ続けることができるセーフティネットの側面も持ち合わせている。