長征7号ファミリーの最新改良型であるこの機体は、全長約60メートル、打ち上げ重量約570トンを誇る大型3段式ロケットだ。第1段および第2段には環境負荷の低い液体酸素・ケロシン推進剤エンジン「YF-100」を採用し、第3段には高効率な液体酸素・液体水素エンジンを組み込むことで、静止トランスファ軌道(GTO)への投入能力を約7トンにまで向上させた。
長年にわたり中国の静止衛星打ち上げを支えてきた老朽機「長征3号B」からの移行は完全に最終段階に入った。自国の大型通信衛星や気象衛星の更新にとどまらず、単一のロケットに複数の衛星を混載する「ライドシェア」運用を定着させたことで、静止軌道へのアクセス効率は過去最高水準に達している。