『ピングーの夢』は、記念すべきシーズン1の最終話にあたる第26話(制作国スイスでの初放送は1990年)に収録されています。普段のドタバタ劇とは一線を画す異質なオープニングから物語は始まります。
絵本を読み聞かせてもらったピングーが眠りにつくと、突如としてベッドが勝手に足を生やして歩き出すというシュールな展開が訪れます。壁をすり抜け、雪原の上を疾走するベッドに乗ったピングーは、最初は楽しげに空想の世界を満喫していました。しかし、風景が一変し、暗く閉ざされた氷の洞窟へと迷い込んだ瞬間から、無邪気な夢は逃げ場のない悪夢へと変貌を遂げます。
行く手を阻むように現れるのが、あの忘れられない「巨大な怪物」です。逃げようとするピングーをあざ笑うかのように追い詰める様子は、幼少期の視聴者に鮮烈な恐怖を植え付けました。