実写映画のベースとなったごとうしのぶ氏による原作は、一般に「祠堂学院シリーズ」と総称されます。1992年に角川ルビー文庫から刊行がスタートした本作は、番外編や短編が入り混じりながら発表されたため、刊行順に追うと時系列が激しく交錯するという特徴を持っています。
失敗しない原作小説の読む順番:迷ったら「角川文庫・完全版」一択
これから原作を読み始める方が途方に暮れないための決定版が、角川文庫より刊行された『タクミくんシリーズ 完全版』(全11巻)です。本編・短編が時系列順にきれいに再編されており、登場人物たちの心情の推移を破綻なく追うことができます。
- 第1巻『そして春風にささやいて』:二人の出会いと、接触嫌悪症のタクミがギイの献身によって心を開く原点。
- 第2巻〜第4巻(『ギイがめぐる春夏秋冬』など):恋人同士となった二人が直面する学園内の波紋やすれ違い。
- 第5巻『美貌のディテール』〜第8巻:進級に伴う同室解消の危機、託生のトラウマの根源、そして揺るぎない絆の獲得へ。
- 第9巻〜第11巻(『風と光と空と』など):卒業へ向けて歩み出す二人の未来と、祠堂学院の仲間たちのそれぞれの結末。
コミカライズ版(おおや和美)の完結と電子書籍の活用法
おおや和美氏が作画を手がけた漫画版(全8巻)は、繊細な描線と端正なビジュアルで原作の持つ耽美な世界観を完璧に昇華させ、堂々完結を迎えました。漫画版は電子書籍ストア(コミックシーモア、Renta!、ebookjapan、Kindle等)で常時配信されており、定期的に開催される「1巻無料」やポイント還元キャンペーンを利用することで、手軽に物語の世界に触れることが可能です。