映画『花より男子ファイナル』が記録した最終興行収入77.5億円という数字は、2008年に日本国内で公開されたすべての実写邦画の中で頂点に立つ快挙でした。同年は宮崎駿監督のアニメーション映画『崖の上のポニョ』(155億円)が全体興収の首位を走っていましたが、実写ジャンルにおいては、並み居る競合大作を抑えて本作が2008年映画興行収入ランキングの実写第1位に輝いています。
当時の興行界を振り返ると、フジテレビ系列のメガヒットシリーズ劇場版『容疑者Xの献身』(約49.2億円)や、テレビ朝日系の刑事ドラマ劇場版『相棒 -劇場版-』(約44.4億円)など、錚々たる人気タイトルの映画版が相次いで封切られた激戦の年でした。その中にあって、ティーン〜F1層(20〜34歳の女性)をメインターゲットとした恋愛エンターテインメントが77億円を超える水準に到達した事実は、当時の映画関係者に大きな衝撃を与えました。
興行のスタートダッシュを示す初動興収も異次元でした。公開後わずか2日間で動員約80万5,000人、興行収入約10億5,000万円を記録。全国400スクリーン規模での公開とはいえ、初週の週末興行成績で軽々と10億円の大台を突破するロケットスタートを決めたのです。その後も勢いは衰えず、夏休みの興行戦線を力強く牽引し続けました。