100均グッズの活用を考える前に、絶対に知っておかなければならないのが航空各社の保安基準です。市販のトラベルグッズとして広く販売されている「座席テーブルのアームに引っ掛ける吊り下げ式(ハンモック型)フットレスト」は、飛行機 吊り下げ式足置き 禁止の対象となっているケースが圧倒的多数を占めます。
ANA JAL 機内フットレスト 規定をはじめ、世界の主要航空会社(シンガポール航空、デルタ航空、ルフトハンザなど)の公式アナウンスや運航乗務員の証言によると、吊り下げ式が禁止される主な理由は以下の3点に集約されます。
第1に、座席テーブルの耐荷重オーバーによる破損リスクです。前席のシートテーブルは飲食や読書を想定して設計されており、大人の脚の重量(体重の約15〜18%)を支える構造にはなっていません。ヒンジ部分の破損やテーブル自体の歪みを引き起こす恐れがあります。第2に、前席の乗客への迷惑です。フットレストに足を乗せて動かすたびに、前席の背もたれに強い振動や衝撃が直接伝わり、重大な機内トラブルに発展した事例が報告されています。そして第3に、緊急脱出時の動線遮断です。非常口への避難ルートに紐や布が垂れ下がっている状態は、航空法上の安全基準に抵触します。
床置き型のクッションタイプであれば、自席の足元スペース(前の座席の下)に収まり、通路や脱出経路を塞がない限り使用を認められるケースが一般的です。ただし、離着陸時やシートベルト着用サイン点灯時は、安全確保のためすべての荷物・クッションを前の座席下または頭上の収納棚へ収納することが義務付けられています。