予算を抑えるために中古車市場へ目を向ける際、中古の買ってはいけない軽自動車を見極める知識がなければ、購入直後から修理工場へ通い詰めることになります。中古車販売・買取を手掛けるアツミモータースなどの専門業者が警鐘を鳴らす通り、避けるべき個体の条件は「事故歴車(修復歴車)」「過走行車」「メンテナンス不足車」の3点に集約されます。
普通車(登録車)と比較した際、故障しやすい軽自動車の特徴として理解しておくべきなのが「エンジンへの負荷の大きさ」です。排気量が小さい軽自動車は、日常の街乗りであってもエンジン回転数を3,000〜4,000回転まで上げて走る場面が珍しくありません。普通車と同じ感覚でオイル交換を1万km以上放置された「メンテナンス不足車」は、エンジン内部にスラッジ(燃えカスの堆積物)が溜まり、最悪の場合はエンジンブローやタービンの焼き付きを引き起こします。
さらに見落とされがちなのが、燃費が悪い軽自動車の真相と、それに付随するターボなし軽自動車の注意点です。「軽自動車=すべて低燃費」と思い込んでいると、購入後にガソリン代の請求書を見て愕然とすることになります。全高1,700mmを超えるスライドドア付きのスーパーハイトワゴンは、車両重量が900kg〜1,000kg近くに達します。この重い車体をターボなし(自然吸気・NA)エンジンで動かそうとすれば、発進時や登坂車線でアクセルを深く踏み込まざるを得ません。結果として高回転域を多用することになり、カタログ燃費とはかけ離れた実燃費12〜14km/L前後まで落ち込むケースが頻発しています。
出口戦略である売却時の価格、すなわちリセールバリューが低い車種の罠にも警戒が必要です。奇抜なボディカラー、需要が縮小している古いセダンタイプの軽、あるいは不人気グレードの車両は、3年〜5年後の下取り査定で市場価値がほぼゼロに近い評価を受けることも珍しくありません。購入時の価格が15万円安かったとしても、売却時に30万円の差がつくのであれば、経済的な損失は明らかです。