タレントから落語家への転身という人生の博打を成功させた陰には、私生活における家族の揺るぎない支えが存在します。
方正は2001年に、11歳年下の一般女性(通称・あやさん)と結婚。家庭では1男2女、3人の子供に恵まれています。バラエティ番組では恐妻家エピソードを披露して笑いを取る場面も多く見られますが、その実情は深い信頼とリスペクトで結ばれたパートナーシップそのものです。
弟子入りを決意した当時、すでに確立していた高収入のテレビタレント生活から、下積み同然の落語界へ飛び込むことに対して、妻は反対するどころか「あなたが本当にやりたいことなら、全力で応援する」と背中を押したといいます。自宅での稽古中、方正が何時間も同じ噺をブツブツと呟きながら部屋を往復する姿を温かく見守り、高座に上がる直前には衣装や小道具の準備を献身的に支えてきました。
子どもたちにとっても、テレビでイジられる「面白いお父さん」でありながら、全国の舞台で客席を沸かせる「本物の表現者」としての背中は、大きな誇りとなっています。私生活における精神的な安定と温かな家庭環境が、過酷な稽古と全国巡業を支える最大のエネルギー源となっていることは間違いありません。