頭皮からの発汗が過剰になる背景には、単なる温熱刺激だけではない複雑なメカニズムが存在する。日本多汗症学会と日本皮膚科学会が合同で発表した最新の臨床調査によると、頭部や顔面に局所的な過剰発汗を訴える患者の約6割に、交感神経系の過剰反応が確認された。
通常、汗は体温調節のために視床下部からの指示で分泌される。しかし、長引く精神的緊張や睡眠不足、自律神経の乱れが重なると、脳からの抑汗シグナルが正常に機能しなくなる。その結果、頭皮に密集するエクリン汗腺が過剰に刺激され、一気に汗が噴き出してしまうのだ。厚生労働省の統計データにおいても、生活習慣の変化に伴う自律神経トラブルが、皮膚疾患や多汗症状の潜在的因子として注目されている。