「道さえ覚えれば未経験でも楽にこなせる」と誤解されがちな中型ルート配送だが、SNSや掲示板、現役ドライバーの告白では「想像を絶する重労働だった」という意見が目立つ。ルート配送きつい理由の本質は、運転そのものではなく「附帯作業の過酷さ」と「分単位のスケジュール拘束」にある。
大手コンビニ配送や外食チェーン配送を担当する30代現役ドライバーの手記には、次のような生々しい現場の実態が綴られている。
「朝4時に出勤し、冷凍・冷蔵・常温の番重(ばんじゅう)を1日数十店舗分積み込むだけで全身汗だくになる。繁華街の店舗では路上駐車の取り締まりに怯えながら、台車を押して猛ダッシュ。納品先の鍵を開け、指定棚へ陳列し、空き箱を回収して次の店舗へ。渋滞が起きれば休憩時間を削ってリカバリーするしかない」
さらに、オフィス街や狭小エリアでの納品では、エレベーターのないビルでの階段昇降や、台車の騒音に対する近隣住民からのクレーム対応など、精神的摩耗も激しい。単にハンドルを握る仕事だと考えて転職した未経験者が、数週間で腰を痛めたりメンタルを崩して離職するケースが多いのは、こうした「フィジカルとプレッシャーの同時進行」を事前に想定できていないためだ。