現場にいた関係者や、実際に須藤凜々花に投票していたファンの生の声からは、単なるゴシップ記事では見えてこない深刻な葛藤が浮かび上がります。
当時、須藤に数十万円単位の私財を投じて投票していた熱心なファンの手記やネット上の投稿には、以下のような悲痛な叫びが溢れていました。
「哲学を語り、アイドル界の常識を壊すと豪語していた彼女を信じていた。しかし、私たちが投じた票は、彼女が恋人と結婚するための踏み台にされただけだったのか」(当時20代の男性ファン)
「スキャンダルが出ること自体は仕方がない。だが、なぜ投票締め切り前ではなく、結果が出た壇上でそれを告げるのか。せめて事前に辞退する誠意を見せてほしかった」(当時30代のファン)
一方で、当時の記者会見(2017年6月21日)において須藤本人は、「アイドルである前に一人の人間として生きたい」「嘘をついてファンを騙し続けることこそが一番の裏切りだと考えた」と涙を浮かべながら語りました。秋元康総合プロデューサーからは「卒業する必要はない」と引き留められたものの、本人の強い意志でグループ卒業を決断したことが明かされています。「ファンへの愛」と「個人の幸福」という、アイドルシステムにおける永遠の矛盾がむき出しになった瞬間でした。