伝統的な大阪の粟おこしをルーツに持ちながら、なぜこれほどまでに現代人の味覚を惹きつけるのか。その最大の転機となったのは、2019年に開催されたG20大阪サミットです。「G20サミット 手土産 粟玄」の組み合わせは、各国の首脳やファーストレディをもてなす公式茶寮の呈茶菓子、ならびに公式手土産として抜擢されたことで世界的な脚光を浴びました。
当時の政府選定関係者の証言によると、選定基準は「日本の伝統技術を継承しながら、多国籍な文化背景を持つ要人の舌を唸らせる普遍的な美味であること」でした。和洋は、香ばしくローストされたアーモンドを、職人が火加減を見極めて煮詰めたコーヒーシロップと生クリームで包み込み、伝統の米菓(パフ)技術で軽やかな食感に仕上げています。
口に含んだ瞬間に広がるエスプレッソのビターな深みとキャラメルのような濃厚なコク、そして和菓子ならではのサクッとした歯ざわり。和と洋の素材が完璧な調和をみせるこの唯一無二の味わいこそ、ブームが一過性に終わらず、2026年の今なおリピーターを増やし続ける揺るぎない根拠です。