ドライブ好きやサイクリストの間で「一生に一度は走りたいルート」として名高いのが日本海オロロンラインだ。海沿いをどこまでも貫く一本道を走ると、視界の先には利尻富士が海上に浮かび上がる。夕暮れ時、空と海が茜色から深い藍色へと移ろうグラデーションは息をのむほど美しい。
そのルートの拠点として賑わいを見せるのが鏡沼海浜公園だ。静かな沼のほとりに整備されたキャンプサイトや温泉施設には、日本全国からライダーや家族連れが集う。単なる通過点ではなく、滞在して夕日と満天の星空を堪能するベースキャンプとして機能しており、近年はワーケーション拠点としての利用も急増している。水産業・観光業の連携によって、地元食材を使ったバーベキューセットの提供や体験型アクティビティが拡充され、地域経済に新たな循環を生み出している。