国内で「終戦記念日」として祈りが捧げられる一方で、国際連合加盟国や当時の連合国諸国において、8月15日は「日本が降伏の意思を表明した日」に過ぎず、正式な終戦日とはみなされていません。世界的な公式記録における終戦日は、降伏文書調印式が行われた1945年9月2日です。
同日、東京湾上に停泊していたアメリカ海軍の戦艦ミズーリ号の甲板上において、日本側全権代表の重光葵外務大臣および梅津美治郎参謀総長と、連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーをはじめとする各国代表が降伏文書に署名しました。国際法上、国家間の戦争行為が正式に停止したのは、この調印が完了した瞬間です。
アメリカ合衆国ではハリー・S・トルーマン大統領が9月2日を公式の「V-J Day(対日戦勝記念日)」と宣言しました。一方、調印の知らせが翌日に届いた旧ソビエト連邦(現ロシア)や中華民国(現台湾)、中華人民共和国では、翌日の9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と位置づけています。このように、世界各国において終戦の日は一致しておらず、それぞれの国家が辿った歴史的経緯と政治的文脈に基づき、異なる日付が刻まれています。