アキレス腱断裂から歩けるまでは何日?全治期間と復帰の目安を徹底検証

アキレス腱断裂から歩けるまでは何日?全治期間と復帰の目安を徹底検証

アキレス腱断裂から歩けるまでは何日?全治期間と復帰の目安を徹底検証の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

アキレス腱のリハビリテーションは、段階的に負荷を増やしていく綿密なスケジュール管理によって成り立っています。早期に負荷をかけすぎれば再断裂を招き、逆に安静期間を長く取りすぎると関節拘縮や著しい筋肉の萎縮(廃用症候群)を引き起こすため、専門医と理学療法士の指導に沿った進行が鉄則です。

一般的な手術後のリハビリ進行ステージは以下の4フェーズに大別されます。

【第1期:術後0〜2週(免荷・初期保護期)】
創部の安静と治癒を最優先するため、シーネ(副木)やギプスで足首を軽度尖足位(つま先を下に向けた状態)に固定します。この期間は患側に体重をかけることは一切禁止(完全免荷)となり、移動は2本松葉杖が基本です。患部外トレーニングとして足指の運動や股関節周りの軽負荷な運動を開始します。

【第2期:術後2〜8週(装具歩行・部分荷重期)】
ギプスからアキレス腱断裂専用の歩行装具へと切り替えます。この装具には踵の下に数枚のヒールプレート(ウェッジ)が敷かれており、アキレス腱が不用意に引っ張られない構造になっています。術後2〜3週から体重の3分の1から半分をかける「部分荷重」をスタートし、術後4〜6週前後で痛みがなければ装具装着下での松葉杖なし歩行へと移行します。装具はいつまで着用するのかという疑問に対しては、「受傷後6〜10週程度」が臨床的な目安です。週を追うごとにヒールプレートを1枚ずつ抜いて足首の角度を直角(背屈0度)に戻していきます。

【第3期:術後2〜4ヶ月(装具離脱・通常歩行獲得期)】
すべてのヒールプレートが外れ、腱の修復が確認できた段階で装具を完全に外します。最初は自身のスニーカーにヒールカップを入れ、徐々に平地歩行に慣らしていきます。この時期の重要な臨床指標が「つま先立ちはいつからできるのか」という点です。両足でのつま先立ちは術後8〜10週頃から許可されることが多いですが、患足のみで行う片足つま先立ちは術後3〜4ヶ月以降が安全圏とされます。ふくらはぎの筋力とアキレス腱の抗張力が十分に回復していない段階での無理な片足立ちテストは、強い牽引ストレスをかけるため厳禁です。

【第4期:術後4〜6ヶ月以降(スポーツ復帰・全治達成期)】
ジョギングの再開は術後3〜4ヶ月、ジャンプや急停止・ダッシュを含む完全なスポーツ復帰までの経緯としては全治期間の目安である約6ヶ月前後を要します。競技レベルでの激しいコンタクトスポーツや切り返し動作を伴う種目は、筋力測定で健側の85〜90%以上まで機能が戻っていることを確認した上で、術後8ヶ月から1年かけて慎重に復帰を果たすのが定石です。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。