多くの人が抱く最大の疑問が、「なぜ自ら『日本一』と名乗っているのか」という点です。誇大広告とも取られかねないインパクト抜群の店名ですが、その背景には創業者たちの並々ならぬ執念と、現場で生まれた感動的なエピソードが存在します。
公式発表資料や創業の手記によると、そのルーツは九州・佐賀県にあります。創業者である山本政夫氏が「本当に旨いたいやきを作りたい」と一念発起し、生地の配合から小豆の炊き方、焼き型に至るまで試行錯誤を重ねました。完成したたい焼きを口にした創業会長が「この味は間違いなく日本一だ」と確信したこと、そして試食した地元客から発せられた「このたい焼きは日本一たい!」という博多・佐賀の方言の掛け言葉が重なり合い、現在の屋号が正式に決定されました。
単なる自画自賛ではなく、「お客様に日本一の味を提供し続ける」という退路を断った職人の覚悟が、あの巨大な看板には刻まれているのです。