迷惑車の情報サイトを活用する最大のメリットは、事前リスクの回避にある。危険な運転が多発している地域や、特定の危険な走行パターンを持つ車両情報を把握しておくことで、防衛運転の意識を高めることができるからだ。長距離を運転するトラックドライバーや、子どもを乗せて日々の送り迎えを行う親にとって、事前情報は貴重な判断材料となり得る。
一方で、最大の危険性は「情報の不正確さ」と「暴走する私刑意識」にある。サイトに登録される情報は、管理者の厳密なファクトチェックを経ているわけではない。個人的な腹いせや見間違いによって、無関係な一般ドライバーのナンバーが「悪質車」として登録されてしまう事故が後を絶たない。一度ネット上に刻まれた情報は容易に消えず、無実のドライバーが日常的に不当な疑いの目や煽り行為に晒されるリスクを孕んでいる。