時子さんを最も深く悩ませていた要因の一つが、後藤家の末っ子である長男・後藤祐樹氏を巡るトラブルでした。後藤家の家族構成は、父(早逝)、母・時子さん、長女、次女、三女・真希、長男・祐樹の6人家族です。
祐樹氏はダンスボーカルユニット「EE JUMP」のメンバーとして芸能界デビューしたものの、度重なる素行不良により2002年に芸能界を追放。その後、2007年には建設現場からの銅線窃盗容疑で逮捕され、懲役5年6か月の実刑判決を受けて服役することになりました。
最愛の息子が逮捕・服役したことに対し、時子さんは「自分の育て方が悪かったのではないか」と強い自責の念に苛まれ続けました。面会に通いながらも世間からの厳しい視線に晒され、母親としての責任を一身に背負い込んだ時子さんの心は、深く傷ついていたのです。祐樹氏の服役中に起きた母の転落死は、獄中にいた彼にとっても生涯消えることのない深い悔恨として刻まれることになりました。