ミシンの下糸が絡まる原因は上糸?即解消するプロ直伝の対処法

ミシンの下糸が絡まる原因は上糸?即解消するプロ直伝の対処法

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糸通しも針も完璧であるにもかかわらず、周期的に下糸の引っ掛かりや異音が発生する場合、原因は機械の深部にあります。それが内釜のほこり掃除とメンテナンスの怠りです。

布を縫い進めると、送り歯の摩擦によって目に見えない布ぼこりや糸くずが大量に発生します。この微粒子は静電気とわずかな機械油を吸って、内釜の底や送り歯の溝にフェルト状に固着します。このゴミの塊が内釜を数ミリ浮かせ、上糸が釜の周りを滑らかに潜り抜けるクリアランスを奪い去るのです。

掃除を行う際の絶対的な注意点として、市販のエアーダスター(スプレー)をミシンの釜に向けて噴射してはいけません。勢いよく吹き飛ばされたホコリは、ミシンの心臓部である基板やギアの奥深くに押し込まれ、ギアの噛み合わせ不良や油切れ、最悪の場合はショートによる電子基板故障を引き起こします。

正しい清掃手順は、針板カバーを外し、内釜をそっと取り出してから、付属の小ブラシや綿棒を使ってホコリを「掻き出す」作業に徹することです。取り出した内釜の外周を指の腹でなぞり、針が落ちてできたギザギザの傷(バリ)がないかも同時にチェックしてください。わずか0.5ミリの打痕であっても、細い糸にとっては致命的な障害物となり、糸絡まりを半永久的に再発させます。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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