空間の美しさに花を添えるのは、板場を守る職人たちの圧倒的な技量と情熱だ。四季折々の旬材を散りばめた特選の会席料理は、舌だけでなく五感すべてを揺さぶる。特に冬のシーズン、主役として君臨するのが福井が誇る海の味覚「越前ガニ」だ。
かつてテレビ朝日「食彩の王国」でも取り上げられ、全国のグルメを唸らせた調理技術は伊達ではない。港から直送される最上級の越前ガニを、茹で時間や塩分濃度を数秒・数グラム単位で見極めて仕立て上げる。甲羅焼きの香ばしい芳香、滑らかな蟹身の甘み、そして昆布出汁の上品な旨味が重なり合う一皿は、まさに至高の食体験と言える。料理長が手掛ける繊細な盛り付けと器の選定にも、一切の妥協が存在しない。