SNSやネット掲示板(XやYahoo!知恵袋など)を検証すると、地震速報に対して「速報で津波の心配なしと出た数分後に、若干の海面変動と情報が更新されて不安になった」「速報の精度は100%なのか」といった投稿が定期的に見受けられます。
気象庁が「若干の海面変動(津波の心配なし)」と発表する場合、これは潮位変化が0.2m未満(数cm〜十数cm程度)にとどまり、被害をもたらす恐れがないレベルであることを意味します。海難事故や浸水の危険がないため「心配なし」の範疇として扱われますが、海水浴中や磯釣りの最中には微弱な引き波や潮流の変化が生じる可能性を示す補足情報です。
【プロの結論】災害心理と「正常性バイアス」を克服する判断基準
災害報道に接する際、人間には「自分は大丈夫だろう」「前も大丈夫だった」と思い込もうとする『正常性バイアス』が働きます。しかし、津波の有無に関する気象庁の発表は、感情を排した物理データに基づいています。
「津波の心配はありません」というテロップが出た場合は、津波からの避難ではなく、家具の転倒防止や火災の確認、余震への警戒に即座に意識をシフトさせるのが正しい行動手順です。逆に「海域で震度4以上」「長くゆっくりした横揺れ」を感じたにもかかわらず情報が届かない場合は、発表を待たずに海岸線から高台へ退避する危機意識を持つことが、沿岸部における鉄則となります。