ネット上のスタイリング動画で頻繁に見かけるテクニックの中には、プロの視点から見るとリスクが高いものや、髪質によっては再現が難しい誤解も含まれています。
代表的な誤解が「ボブのカールはカールアイロン(コテ)の方が簡単に作れる」という言説です。確かにロングヘアであればコテの円筒構造が有利に働きますが、肩上レングスのボブにおいて太いコテを使用すると、肌に触れて火傷するリスクが跳ね上がるだけでなく、根元のボリュームを潰してしまう危険があります。ストレートアイロンはプレートの外側が熱くなりにくい構造のモデルが多く、根元の立ち上げから毛先の繊細な外ハネまでをスクエアにコントロールできるため、ボブにおいて最も安全かつ万能なツールです。
また、「スタイリング剤は毛先から表面全体にまんべんなく付ける」という解説も盲点です。表面や根元付近に油分を付けすぎると、頭皮の皮脂と混ざり合って数時間で「お風呂に入っていないようなベタつき」へと変化します。オイルを手に取ったら、まず後頭部の内側(最も毛量が多い部分)→サイドの内側→毛先→最後に余った極微量を前髪と表面の毛束に馴染ませるのが、時間が経っても清潔感とエアリー感を保つ黄金順序です。
【プロの結論】おすすめできる人・見送るべき人の特徴
ストレートアイロンによるボブアレンジは万能ですが、髪質やライフスタイルによって向き不向きが存在します。
▼ストレートアイロン巻きが向いている人
- 直線的なラインとツヤ感を活かしたモード・韓国風スタイルを目指す人
- ショートボブ〜ミニボブで、首元の火傷リスクを最小限に抑えたい人
- 1本のアイロンでストレート・外ハネ・波巻きを着回すように使い分けたい人
▼別の選択肢(パーマやコテ)を検討すべき人
- 朝のスタイリングに3分以上の時間を割くことが難しい人(毛先ワンカールパーマが最適)
- 海外風の強烈なスパイラルカールや、極めて大きな丸みのあるボリュームを求める人
- 縮毛矯正を繰り返しており、アイロンの日常的な熱刺激に耐えられない極度のハイダメージ毛の人