ネット上の口コミで頻繁に見られるのが、「どばたは浪人生ばかりが優遇される」「藝大志望の多浪生以外は居場所がないのではないか」という懸念です。この言説には一部の事実と大きな誤解が含まれています。
まず客観的事実として、東京藝術大学の入試倍率は専攻によって倍率15〜30倍に達し、全国的に見ても藝大受験 浪人 合格率が一定の割合を占める構造があります。そのため、すいどーばたの昼間部に経験値の高い浪人生が多く集まるのは自然な現象です。
しかし、近年の入試動向を詳細に分析すると、現役生の合格実績も着実に伸びています。予備校側も現役合格に向けた専攻別カリキュラムを強化しており、高校生だからといって放置されることは一切ありません。むしろ「ハイレベルな浪人生の制作工程や画材の扱い方を隣で盗み見ることができる」という環境は、現役生にとって他校では得難い加速学習の機会となっています。
もうひとつの誤解は「指導が冷徹でメンタルが削られる」という噂です。教育社会学的な観点から見れば、美大入試特有の講評会は、作品と人格を切り離して客観的に批評するプロ育成の場です。講師が指摘しているのは「提出された画面の課題」であり、生徒本人の人格否定ではありません。この心理的境界線(バウンダリー)を正しく理解し、批評を技術向上のヒントとして建設的に吸収できるマインドセットが求められます。