江別蔦屋書店の空間設計で見落としてはならないのが、「暮らしの棟」を中心とするファミリー対応の充実度です。単に絵本コーナーを設けるだけでなく、靴を脱いで上がれる広々としたキッズスペースや知育玩具の体験コーナーが用意されており、幼い子ども連れの親たちから熱い支持を集めています。
週末の現場を取材すると、子どもの笑い声が響く「暮らしの棟」と、大人が静かにPC作業や読書に没頭する「知の棟」とで、音のゾーニングが意図的に分けられていることが分かります。フロアが物理的に分棟されているため、子連れ側も「周囲に過度な気兼ねをせずに過ごせる」という心理的安心感を得ています。
さらに、施設内では週末を中心に多彩なイベントが展開されています。北海道内のクラフト作家を集めたマルシェや、季節のワークショップ、食に関する食育セミナー、地元ミュージシャンによるアコースティックライブなど、知的好奇心を刺激する催しが途切れることなく開催されています。ただの買い物の場ではなく、訪れるたびに新しい刺激と出会えるコミュニティハブとして機能しています。