今回の長期閉門は、単なる塗装の塗り替えや部分的な修繕ではない。歴史的価値を未来へ繋ぐべく、文化庁の指導の下で始動した重要文化財社殿修復プロジェクトという、半世紀規模の大規模事業である。
本殿や拝殿、総門に及ぶ木造建築群は、江戸初期の寛永10年(1633年)に徳川家光の寄進によって再建された貴重な遺構だ。長年の風雨や日光に晒され、屋根の檜皮葺(ひわだぶき)の傷みや木部の劣化が限界を迎えていた。貴重な歴史的建造物・神社仏閣を後世に継承するため、伝統建築の職人たちが解体・補修・復元という極めて繊細な工程を重ねている。時間を妥協しない手仕事こそが、京都の美を支えている。