長い審理の末、最高裁判所は関根と風間の双方に対して死刑判決を確定させた。しかし、裁判審理の過程で浮き彫りになったのは、当事者間の主張の激しい食い違いと、証拠立証の困難さであった。
関根が獄中で病死した後も、風間は一貫して殺害への直接関与を否定し、関根による脅迫と恐怖支配下にあったことを主張し続けている。主犯と共犯の境界線、そして心理的強制下における犯罪責任のあり方は、法学界においても大きな課題を残した。法廷で語られた供述のどれが真実であり、何が嘘であったのか。確定判決が出た後も、真実のピースは完全には噛み合っていない。