歓楽街の夜の様相が一変している。警察庁による全国的な取り締まり強化の号令のもと、警視庁をはじめとする各警察本部が大規模な一斉摘発へ乗り出した。捜査関係者の証言によると、摘発された店舗の多くは巧妙な役割分担によって追及を逃れようとしていたという。客引き役、店内のキャスト、そして裏で指示を出す統括役が完全に分業化され、店側は「客が自発的に高額ボトルを入れた」と主張するマニュアルを徹底させていた。
手口の巧妙化は止まらない。かつてのような単純な料金の吊り上げではなく、マッチングアプリで知り合った女性が「私の知り合いの店に行こう」と誘導する同伴型のぼったくりが急増している。注文していない高級シャンパンが次々と開けられ、泥酔した隙に暗証番号を盗み見られてATMまで連行される被害も後を絶たない。暴行や監禁まがいの行為によって支払いを強要する悪辣な手口が、捜査当局の焦燥感を強めている。