鮮烈なデビューを飾ったKAT-TUNですが、そこに至る道のりは決して平坦ではありませんでした。グループの結成日は2001年4月。NHKの音楽番組『ポップジャム』において、堂本光一の専属バックダンサーグループとして招集されたのが発端です。グループ名はメンバーの頭文字を繋ぎ合わせて命名されました。
デビュー当時のメンバー6人は、個々のキャラクターと才能が完全に際立っていました。
- K:亀梨和也(圧倒的なスター性と表現力でグループを牽引するフロントマン)
- A:赤西仁(艶のあるメインボーカルと圧倒的なカリスマ性を誇る存在)
- T:田口淳之介(高身長を活かしたアクロバットと柔らかな笑顔のムードメーカー)
- T:田中聖(「JOKER」名義で本格的なラップを担当したグループの起爆剤)
- U:上田竜也(繊細な音楽的センスを持ち、後にストイックなロック路線を開拓)
- N:中丸雄一(ヒューマンビートボックスの先駆者であり、知的で安定感あるバランサー)
結成からCDデビューまで「丸5年」という歳月を要した背景には、当時のジャニーズ事務所が抱えていた育成戦略と、6人の強烈すぎる個性の衝突がありました。メンバー自身が当時の特番インタビューや手記で「毎日のように楽屋で掴み合いの喧嘩をしていた」「誰ひとりとして他人に合わせようとしなかった」と回顧している通り、既存の協調型アイドルグループとは一線を画すアグレッシブな集団だったのです。しかし、この「飼い慣らされない野性味」こそが、ストリートカルチャーやロックに親しむティーンエイジャーの心を捉える最大の原動力となりました。